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靴のお手入れ方法について

2017/08/14 大阪店

こんにちは。スコッチグレイン大阪店です。
皆様お盆はいかがお過ごしでしょうか。
大阪店では連休を利用されて遠方からお越しいただくお客様や、
海外赴任のお客様が一時帰国の際にお立ち寄りいただくことも増え、
関西圏以外のお客様とお話しさせていただく機会が多くなっております。
※スコッチグレインでは免税対応しておりますので一時帰国のお客様はパスポートをご持参ください。

今回はブログページリニューアル後、最初の投稿となります。
初心にかえる気持ちで今更ではありますがお手入れの基本を改めてご案内させていただきます。
連休も折り返しとなり、休み明けを目前に憂鬱な気分でこの記事をお読みいただいているお客様も
玄関、下駄箱に置いてあるスコッチグレインを磨き上げ
気持ち良く出勤日を迎えられるように準備をしてみてはいかがでしょうか。

※『シャインオアレイン』、『ファイバーグリップ』などの撥水レザーシリーズのお手入れ方法や、
 スコッチグレインオリジナルのお手入れ方法『モルトドレッシング』については
 過去のブログでご紹介しておりますので下記のリンクからご参照ください。
~ 靴のお手入れ方法について (シャインオアレイン編) ~
~ 靴のお手入れ方法について (モルトドレッシング編) ~

最初に今回の記事で使用する道具のご紹介をいたします。

■アシュランス
【品番】3526 ※画像左
【価格】30,000円(税込:32,400円)

■木製ボックスメンテナンスキット ※画像右上
【価格】4,800円(税込:5,184円)

■ブートブラック シュークリーム
【価格】1,000円(税込:1,080円)
【種類】乳化性クリーム
【製造元】コロンブス社(日本)
※木製ボックスメンテナンスキットに同梱されておりますが
 乳化性クリーム単品でもお求めいただけます。

■小判型ブラシ(馬毛) ※画像右下
【価格】800円(税込:864円)

 

【1】ブラッシングで埃や汚れを払い落とす

ブラシは毛質が柔らかな『馬毛』がお勧めです。
甲革だけでなくコバやウェルトの隙間の奥までしっかりと払い落としましょう。
※ブラシのご用意がない場合には柔らかい布などをご利用ください。

 

【2】ウェルト(細革)に乳化性クリームを塗り込む

ウェルトはグッドイヤーウェルト製法の要となるパーツです。
ウェルトに傷みがあるとオールソール修理などに支障が出る場合がございます。
ウェルトも甲革と同様に革でできておりますので
コバブラシや使い捨ての歯ブラシなどで乳化性クリームを塗り込んでください。

 

【3】甲革に乳化性クリームを塗り伸ばす

指先に目の細かい布を巻き付けて乳化性クリームを少量取り、
甲革に少しずつ塗り伸ばしてください。
一度に大量の乳化性クリームを塗り付けると色ムラやシミの原因になりますのでご注意ください。
特に履き皺部分は甲革の中でも歩行時の屈曲で乾燥が激しくクラック(革切れ)が起き易い部分なので
履き皺に沿って念入りに乳化性クリームを塗り込んでください。

 


また木製ボックスメンテナンスキットに付属しております
『ペネトレイトブラシ』をご使用いただき乳化性クリームを塗り伸ばしていただくことも可能です。

 


ペネトレイトブラシに乳化性クリームを取り過ぎている場合には
そのまま甲革に塗り付けずにビンの蓋裏などで乳化性クリームを均してから塗り伸ばしてください。

 


コツとしては蓋裏に毛先全体を押し当て円を描くように動かしてください。

 


毛先の一か所に固まっていた乳化性クリームが毛先全体に均一に広がっているのが確認できます。

 

【4】ブラッシングで乳化性クリームを甲革に馴染ませる

甲革全体に塗り伸ばした乳化性クリームをブラッシングにより肌理の奥まで浸透させてください。
またブラッシングの摩擦により乳化性クリームに含まれるろう成分が艶を出し始めます。
【1】との違いは甲革をマッサージするようなイメージで力強くブラッシングすることです。
毛質は馬毛でも問題ございませんが“力強く”という観点から
柔らかな馬毛よりも堅めの『豚毛』でブラッシングを行っていただくのもお勧めです。
※スコッチグレインの直営店4店舗、アウトレット店4店舗では豚毛のブラシの取扱いはございません。

 

【5】ミトンで乾拭きを行い余分なクリームを拭き取り、磨き上げる

最後に甲革の表面に残る余分な乳化性クリームを拭き取ります。
甲革に余分な乳化性クリームがあると埃などの汚れが付着する原因になります。
【4】のブラッシングと【5】の乾拭きを行った時点で
甲革がベタつかず、指紋の跡などが付かないようであれば問題ございません。
ベタつきなどが残る場合には【4】、【5】の作業を再度行ってください。
乾拭きにはミトン以外にもストッキングや目の細かい布などもお勧めです。

以上が基本的なお手入れ方法となります。
お手入れ頻度は1週間で2、3回程度ご使用されるお客様で月に1、2回を目安に行ってください。
スコッチグレイン各店舗でもお手入れ方法について
ご質問があればスタッフにお気兼ねなくお声をお掛けください。
皆様のご来店スタッフ一同、心よりお待ちしております。

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