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【熟成革】製造工程について

2020/10/28 ecute上野店

上野店石田です。上の写真は11/18発売(予定)のSG-2020。「靴磨き職人が磨きたくなる革」をコンセプトに作られたスコッチグレインの新モデルです。最大の特徴は甲革に使われる熟成革。今回はその製造工程を簡単にご紹介します。

①選別

靴作りのスタートはここから・・・。クロム鞣し後のウエットブルーと呼ばれる段階でまず選別をかけます。革の種類自体はアシュランスと同じです。良質なオランダ原皮、㈱山陽さんのベンゲルという革をさらに選りすぐったハイグレードベンゲルを使用しています。

②熟成

熟成革の核となる重要工程です。革の表面にワックスをスプレーした後最低3カ月間、約10℃の冷蔵倉庫で寝かせます。寝かせることでワックスが深く、均一に浸透し革のコシと透明感が向上します。表面にロウ分が白く浮き上がった状態が見て取れます。試行錯誤の末にこの工程に辿り着いたとのことです。

③仕上

通常の商品ですと最終工程で「吹き付け」を行い色出し、艶出しを行うのですがあえて省略。コンセプト通り「磨きを繰り返して育てる革」、「靴磨き職人が磨きたくなる革」に仕上げています。革靴の醍醐味である経年変化を最大限味わえる革になりました。靴磨きがお好きでしたらきっと気に入っていただけると思います。

少し気が早いですが・・・シューケア用品メーカーでの勤務経験もある当店スタッフ佐藤氏に「もしこの靴を手に入れた暁にはどのように育てていきたいか」というテーマで語ってもらいました。

「ブラシ掛け、クリーム、乾拭きといった基本のお手入れでまずは経年変化を楽しみたいですね。私のモルト磨きでどれほどのツヤが出るか…腕が鳴りますね。磨くのが今から楽しみでなりません。」

今後もSG-2020の続報にご期待下さい。

新しく動画も出来ました。よろしければご覧下さい。

 

🐼今日は「透明美肌の日」です。

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